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【世界中の研究をリサーチ!】子どものキレやすさ・癇癪の原因と改善方法!

「子どもがすぐに癇癪を起こす…」

「うちの子は思い通りにいかないとすぐにキレる」

「納得いかないとキレるし、最後には泣いたりして手がつけられない…」

このように、ちょっとしたことでキレたり、泣いたりする子どもに手を焼いているお母さん。

実は今お子さんの大事な局面にきています。

なぜなら、そのお子さんのキレやすさを改善できるかどうかで、お子さんの将来の年収や病気を患う可能性、その他犯罪などを引き起こす可能性などが大きく変わってくるからです。

逆に、お子さんがキレやすいのを改善できれば、その後の人生においてプラスの影響をもたらすことができます。

ただ、お子さんがキレやすい理由はさまざまです…。

もしかしたらキレやすいのはお子さんご本人ではなく、夫婦関係は普段の母子の関わり方などにあることも…。

そこで、今回はお子さんがキレやすかったり、癇癪持ちだったりする原因その改善方法やポイントなどについてできる限りわかりやすく解説していきます。

【4歳以上のお子さんは意識すべき!】
自制心(セルフコントロール)がポイント!

まず、キレやすいお子さんに共通して足りないもの、それは

「自制心」

です。

これは、英語では「セルフコントロール」と言って、簡単に言うと「ストレスがかかったときに自分の感情をうまくコントロールする力」のことです。

自制心がお子さんに備わっていれば、なにかイヤなことがあったり、自分の思い通りにいかなくても、そのストレスを上手にコントロールすることができるので、キレやすくなりません。

逆に、今現在、キレやすくかったり、駄々をこねたりする場合は、この自制心が発達していないといえます。

また、この自制心は、脳の発達の関係上、2~3歳まではなかなか身につけるのがむずかしいです。

そのため、今現在お子さんが2~3歳のお子さんの場合は、その都度、なだめたり、場合によっては叱ったりするしかありません。

ですが、4歳以上のお子さんであれば、自制心を養っていくことは可能です。

そのため、お子さんがキレやすい場合は、特に意識して、この自制心を日常生活のなかで育んでいくことが大切になります。

【自制心は”こころ”の問題ではない!】
自制心は脳の”前頭前皮質”がポイント!

お子さんのキレやすさを改善するには「自制心」、つまり、ストレスがかかったときに自分の感情をコントロールする力が必要です。

ただ、自制心は、ただこちらが子どもに言葉で伝えれば身につくものではありません。

むかしであれば、

厳しく叱って、

罰を与えて、

反省させる

的な方法がまかり通っていたかもしれませんが、さまざまな研究が積み重ねられて、自制心の正体が少しずつわかってきました。

実は、自制心は脳の発達と深く関係があります。

ただ、脳といっても、「頭頂葉」「側頭葉」などいろいろな領野があり、かなり複雑なのですが…

そのなかでも、特に自制心を深く関係があるとされているのが前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)です。

(もちろん、自制心を支えている領野は他にもありますが。)

【出典】毎日が発見ネット

前頭前皮質は、自分の感情をコントロールするだけでなく、目標に向かって計画を立てたり、一時的に複数の記憶を保持する”ワーキングメモリ”などの役割を担っています。

この前頭前野がしっかりと発達していれば、ストレスがかかっても上手に対処することができます。

ですが、前頭前皮質が未熟な状態だと、ストレスにうまく対処できず、キレやすくなったり、癇癪を起こしやすくなります。

ちなみに、この前頭前野は4歳~6歳にかけて最も発達し、8歳まで変化しやすいとされています。

逆に、それ以降になってしまうと、変化はするものの、その変化の度合いやスピードが遅くなってしまいます…。

なので、

「大人になったら自然とストレスに対処できるようになる」

ということはなく、

子どものほうが自制心は育ちやすい

ということになるのです。

では、自制心が単なる”こころ”の問題ではなく、「前頭前皮質」と関係があるとわかったところで、子どものキレやすさを改善するための具体的な方法について見ていきましょう。

【子どもがキレやすい原因は◯◯!】
子どもがキレやすくなる10の原因

ここでは、お子さんの癇癪持ちやキレやすさの原因について考えられるものを具体的に解説していきます。

また、

「原因=改善策」

となるので、心当たりがあるもの・当てはまるものに関しては、できるところから改善してみてくださいね!

お子さんがキレやすい原因として考えられるものは、以下の7つです。

①お母さんとのスキンシップが足りない

②子どもとのコミュニケーションが不十分

③夫婦仲が悪い・ケンカが多い

④寝室・寝方に問題がある

⑤甘いお菓子やジュースをよく口にする

⑥他の子どもとの交流が足りない
→ごっこ遊びなどが効果的

⑦夜遅くまで光・ブルーライトを浴びている

⑧慢性的なストレスがかかっている

⑨親の支配・プレッシャーが強い

⑩ネグレクトや虐待

では、それぞれの原因についてもう少し詳しく見ていきましょう。

①お母さんとのスキンシップが足りない

幼少期のお母さんとのスキンシップはとても大切です。

ちなみに海外の研究では、

『親との接触(抱っこなどのスキンシップ)が多かった子どもほど、「体の免疫と代謝に関する遺伝子」に明らかに変化が見られ、良好な発達をする(*¹)』

ことがわかっています。

また、マウスの実験では、幼少期に母親マウスと毛繕いなどの接触が多かった子どもマウスはストレス反応に重要な遺伝子に変化が起きて、一生ストレス反応をうまく抑えることができることまでわかっています(*²)。

さらに、ハーバード大学の研究では、『幼少期に母親とよい関係が築けた男性は、そうでない男性よりも8万7千ドル(約950万円)も年収が高い』ことが分かってきました(*³)。

一方で、特に幼少期に母親とのスキンシップなどが不十分だと、子供は常に体内のストレス反応のネットワークに悪い影響を与えてしまい、常に「闘争・逃走反応」を示すようになります。

その結果、周りに警戒心を抱きやすくなったり、小さなことでストレスを感じてキレやすくなったりします。

共働きをしていて、普段は子どもを保育園に預けているご家庭も多いと思います。

子どもの将来のためにも一生懸命働くお母さんお父さんを責めることはできません。

ですが、もし「最近スキンシップがとれていないな」と思い当たる節がある場合は、意識して抱っこをしたり、撫でたりしてあげてくださいね。

②子どもとのコミュニケーションが不十分

子どもがキレやすいのは、ストレスにうまく対処できていないからです。

ですが、それは仕方ありません。

私たち大人でも、仕事や人間関係でギクシャクしたり、ストレスが溜まったりするのですから、子どもはもっとむずかしいですよね。

ですので、”ストレスにどのように向き合えばいいのか”、親御さんがしっかりと教えてあげる必要があります。

そして、それは子どもがキレたり、癇癪を起こしたりしてから対応するのではなく、その一歩前の段階で少し気にかけてあげることが大切です。

たとえば、子どもの表情がいつもより暗かったり、元気がなかったり…。

毎日触れ合っているお母さんであれば、何か違和感を感じる瞬間があると思います。

そのときに、「どうしたの?」「なんかあったの?」と問いかけてあげるだけでも全然変わります。

実際、子どもが動揺しているときに、親が厳しい態度を示したり、話を聞かないでただ一方的に決めつけたりすると、のちのち子どもは強いストレスをうまく対処したり、緊張度の高い状況に効果的に対応できなくなることがわかっています(*⁴)。

反対に、子どもが瞬間的なストレスに対処するのを助けたり、子どもが癇癪を起こした後に落ち着きを取り戻すのを手伝うことのできる親御さんは子どものストレス対処能力にプラスの効果をもたらします。

そのため、普段のコミュニケーションのなかで、お子さんの異変やストレスを敏感に反応することで、子どものキレやすさや癇癪を改善できるケースもあります。

③夫婦仲が悪い・ケンカが多い

子どものキレやすさの原因は、子ども本人ではなく、夫婦の不仲にあることもあります。

オレゴンでおこなわれた最近の研究に、両親の間に暴力を伴わない口論が乳幼児の発達に与える影響を調べたものがあります(*⁵)。

この研究によって、家庭内で夫婦の口論を頻繁に聞いている子どもは脳の発達にマイナスの影響を及ぼすことがわかりました。

そのため、夫婦で口論や言い合いが多い場合、それを聞いている子どもは、自制心や感情のコントロールに重要な脳の部位がじょうずに発達しにくくなり、ストレスを感じやすくなり、その結果キレやすくなる可能性があります。

そのため、普段、夫婦で口論をすることが多かったり、それを子どもが聞く機会が多い場合は改善が必要です。

④寝室・寝方に問題がある

実はキレやすいお子さんは、自己中心的な性格である可能性があります。

そして、その自己中心的な性格は、普段、“子どもが寝ているポジション”が原因かもしれません。

つまり、『どのポジションで寝るかで子どもの性格が変わる』ということです。

教育学博士の篠田有子氏は、実際に日本の家庭に入って、子どもが寝るときの位置とその子どもの性格との関係を5,000件以上リサーチしました(*⁶)。

その結果、『父親・母親・子ども』の順番(母親中央型)で寝ている子どもはバランスがとれた情緒的に安定した子どもに育つ傾向があることがわかりました。

一方で、『父親・子ども・母親』の順番(子ども中央型)の場合は、自己中心的な子どもになりやすい傾向があることが報告されています。

そのため、『子ども中央型』で寝ている場合は、『母親中央型』で寝てみるのもおすすめです。

⑤甘いお菓子やジュースをよく口にする

普段から、白パンや甘いシリアル、菓子パン、ケーキ、アイスクリーム、コーラなど多量の砂糖や精製でんぷんをたっぷり含む食べ物を子どもに与えていませんか?

これまでの多くの研究から、砂糖を大量に摂取すると、攻撃的行動、暴力、不安、多動、集中力の欠如、うつ、摂食障害、疲労、学習障害が起こりやすくなることがわかっています

また、1983年、栄養学者アレックス・シャウス博士は、砂糖や精製デンプンを多く含むもの摂取すればするほど、IQが下がることも報告しました(*⁷)。

ですが、脳の健全な発達に糖質は欠かせません。

ポイントは、摂取してから血糖値を急激に上昇させる糖質ではなく、ゆっくり上昇させる糖質を摂ること。

そのため、野菜やキノコ類、海藻類、ダイズ・エンドウなどの豆類、魚介類、玄米などを日々の食事に取り入れるようにしましょう。

⑥他の子どもとの交流が足りない

子どもがキレやすいのは「自分のことしか考えられていない」ということ。

つまり、「相手の立場・視点に立って物事を考えられない」ともいえます。

相手の立場に立って考えたり、思いやりをもったりできるチャンスは、ほかの子どもども交流・コミュニケーションのなかにあります。

ただ、昔と違って、近所との付き合いが薄くなったり、子どもが遊べる場所が減ったり、家の中での遊び(ゲーム・タブレットなど)が充実した今、昔に比べて子ども同士が元気よく遊ぶなかでケンカしたり、言い合いをしたりする機会は減っているかもしれません。

ただ、お友達とケンカして初めて相手の気持ちを考えたり、思いやりをもったりすることもあります。

そのため、普段から一人で過ごしたり、親とかかわる時間がほとんどの場合は、ほかの子どもと交流できる環境に連れて行ってあげることも大切です。

また、身近にできるものとしては、「ごっこ遊び」があります。

ごっこ遊びはその役になりきることで相手の気持ちを考えたり、正義感をもったりすることができます。

(ちなみに、演劇は『困難を乗り越える力(レジリエンス)』を高める効果も示されています(*⁸)。)

⑦夜遅くまで光・ブルーライトを浴びている

子どもがキレやすいのは、夜遅くに光やブルーライトを浴びているのが原因かもしれません。

夜に明るい光を浴びると、睡眠ホルモン(メラトニン)が分解されて、子どもの眠りを浅くすることがわかっています。

また、浅い眠りは自分の感情をコントロールする前頭前野の活性(意思の力)を下げてしまいます。

その結果、より小さなことでイライラしやすくなり、学習能力にもマイナスの影響をもたらす可能性があります。

加えて、睡眠不足は脳の扁桃体で発生するネガティブな感情を誘発する作用もあるため、怒りの感情が生まれやすくなります。

また、カナダのモントリオール大学の研究では、子どもの睡眠不足は衝動性を高めたり、脳の発達における認知力の低下を引き起こしたりすることもほのめかされています(*⁹)。

⑧慢性的なストレスがかかっている

子どもは慢性的なストレス、つまり、継続的にストレスがかかっていると血圧をあげ、アドレナリンの分泌を増やして警戒を高めてしまいます(*¹⁰)。

このようなストレスを幼い時期に経験すると、自制心を司る前頭前皮質の発達を阻害するため、子どものキレやすさに影響します。

ちなみに、慢性的なストレスがかかると小さな挫折が大きな敗北感として感じられ、学校生活では、クラスメートや教師に常に脅威を警戒しつづけるようになるリスクも…

⑨親の支配・プレッシャーが強い

普段から、お子さんに「~しなさい」「ちゃんとやりなさい!」などと指示して、完全にコントロールしていると、子どもは反発しようとします。

親御さんが子どもを自分の思うままにしたいと思うように、子どもは自分のことは自分で決めたいと思っています。

もちろん、子どもが言うことを聞いてくれれば、親御さんのストレスはいくらか軽減されます。

ですが、それを続けていると、子どもが何か都合が悪いことにぶつかったとき、その責任をすべて親御さんのせいにしてきます。

そのため、普段の生活の中で、子どもに選択権を委ねられることは、委ねることが大切になります。

また、子どもが選択したことに対して、言い訳したり、人のせいにしたときは、しっかり向き合って叱ることも大切です。

⑩ネグレクトや虐待

ネグレクト虐待も子どものキレやすさの原因であるケースがあります。

ネグレクトとは、すなわち”親からの反応の欠如”です。

また、乳幼児のころにネグレクトは肉体的な虐待よりも長期にわたって害を及ぼすことがあります(*¹¹)。

子どもが何かを求めているのに対して、親御さんがあまり反応を示さなかったり、向きあってやりとりしないと脳の発達、つまり、先ほどから何回も登場している”前頭前皮質”に悪影響をもたらします。

また、このようなネグレクトを受けると、友達ができにくくなったり、認知力・言葉の発達が遅れる可能性も…

そして、保育園や小学校では、教師や親から不注意で落ち着きがないとみなされてしまいます。

普段忙しくて、なかなか子どもを触れ合ったり、話す時間が少ない方は意識して時間を設けるようにしましょう。

さいごに

ここまで、キレやすい子どもの原因として考えられることを解説してきました。

お子さんがキレやすいのには、さまざまな原因が考えられます。

お子さん自身、「どうして我慢できないんだろう」と本人なりに悩んでいます。

そのため、今回ご紹介した点を踏まえて、心当たりがある点を少しずつ改善してみてくださいね!